最近、マイコプラズマ肺炎が過去最多水準で報告され、患者が急増しています。特に学校や職場で感染が広がる可能性が高い今、感染したらどれくらい休む必要があるのか気になるところです。
### 「オリンピック肺炎」再び?
マイコプラズマは、もともと4年に1度の周期で流行することがあり、そのため「オリンピック肺炎」と呼ばれていました。しかし、ここ数年はその傾向が崩れ、今年は再び流行の年に。それも、パリオリンピックが行われる2024年に再流行するという、奇妙な一致です。
現在、報告されている「肺炎」としてカウントされる症例は氷山の一角で、軽症例も多く存在します。つまり、表に出ているデータの数倍の患者が実際にはいると考えられています。
### 症状は?発熱と乾いた咳がポイント
マイコプラズマ感染症の多くは軽症で、発熱やのどの痛み、乾いた咳が特徴です。痰があまり出ないのが典型的な症状ですね。肺炎に至ると、咳が重症化して長引くことが多く、回復までに時間がかかります。
### もし感染したら?何日間休むべきか
さて、気になるのは「感染したらどのくらい休むべきか」です。マイコプラズマ肺炎は5類感染症に分類されていますが、学校保健安全法では第3種学校伝染病に指定されており、明確な出席停止期間が決まっていません。インフルエンザや新型コロナのような厳密なルールはなく、「感染のおそれがないと認められるまで」という、少しあいまいなガイドラインになっています。
こども家庭庁や日本小児科学会は、「発熱や激しい咳が治まり、全身の状態が良くなったら登校可能」としています。働いている大人の場合も、体調が回復し、症状が落ち着いたら出勤を再開して良いでしょう。
### ちょっと待って!耐性マイコプラズマが増加中
最近、治療に使われるマクロライド系の抗菌薬に対して、耐性を持つマイコプラズマが増えています。つまり、抗菌薬を飲んでいても症状が改善しない場合があり、その場合は再度受診が必要です。別の抗菌薬を使うことで症状が改善するケースが多いです。
### 家族内感染の予防策
家族内で感染が広がることはよくあります。特にマイコプラズマは潜伏期間が長く、感染経路が特定しづらいのが特徴です。家族内で感染者が出た場合は、マスクの着用や手洗いの徹底、部屋の換気など、基本的な感染対策をしっかり行いましょう。
「オリンピック肺炎」とは言え、金メダル級の注意を払って早めの対策と適切な休養を心がけてくださいね!
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