西表島の公園で、4歳児の一言が大発見につながった話

こんにちは! 今日は、ちょっとほっこりするけど、科学的にもすごいお話をお届けします。 場所は南の楽園・沖縄県西表島。登場するのは、琉球大学の和智仲是助教と、彼の4歳の娘さん(当時3歳)。彼女の何気ないひと言が、大きな発見につながったんです。 

 去年9月のこと。 

 和智助教と娘のかの子ちゃんは、西表島の西部にある「うなり崎公園」で虫取りをしていました。親子のんびりした休日…そんなとき、かの子ちゃんが葉っぱにぶら下がった2つの不思議な模様の繭を発見! 

 「これ何?」 

 首をかしげる娘の姿に、研究者としての血が騒ぐ和智助教。「なんだこれは…?」と繭を持ち帰り、研究室で調査を開始しました。 

 そして数日後、その繭から羽化したのは…なんと寄生バチの一種「ホウネンタワラチビアメバチ」。この寄生バチ、これまで沖縄県内では多良間島でしか確認されていなかった生物だったんです! 

 ちなみに、このホウネンタワラチビアメバチは、稲の害虫であるフタオビコヤガの幼虫に寄生することで知られています。でも、不思議なことにフタオビコヤガは西表島では確認されていないんだとか。一体どのガに寄生して生きていたのか…これからさらに解明が進むことになりそうです。 

 和智助教は、「研究者としては、娘に見つけられたのが少し悔しい(笑)」と語りつつも、「親子で見つけた記録が残ったのはうれしい」と笑顔を見せていました。 

 かの子ちゃんの好奇心が、地域の生物多様性を広げるきっかけになるなんて、すごいですよね。和智助教も「どこでも身近な環境には未発見の昆虫がたくさんいる。みんなも身近な動植物に興味を持ってほしい」と話していました。 

 自然を観察する目を持つことが、新しい発見の第一歩になるのかもしれませんね! さて、あなたの近所にも、まだ名前のついていない虫や植物がいるかも? 次の休日は、ぜひ虫取り網を片手に公園を探検してみてはいかがでしょうか♪  

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