年末年始、実家で気づいた「親の変化」。それ、フレイルかもしれません

お正月に実家へ帰省して、「なんとなく親が前より弱くなった気がする」と感じたことはありませんか? 実はそれ、**フレイル(虚弱)**の兆候かもしれません。 

 フレイルとは、加齢によって筋力や心身の活力が低下した状態のこと。病気ではありませんが、健康と要介護状態の間に位置する「グレーゾーン」と言えます。この状態を放置すると、健康だった人が**要支援**や**要介護**へと進む原因になるのです。

フレイルって具体的にどうなるの? 

フレイルになると、筋力や活力、さらには認知機能まで低下してしまいます。その結果、 - 外出が面倒になる - 人と会う機会が減る - 食事のバランスが崩れる といった負の連鎖に陥ることがあります。このサイクル、思い当たる人もいるのではないでしょうか? 実は「要支援」とされる高齢者のうち、**6人に1人**がフレイルだと言われています。

フレイルの種類とチェックポイント フレイルにはいくつかのタイプがあります。例えば:

 ・身体的フレイル:筋力低下や病気による体力減少 

・精神・心理的フレイル:認知機能の低下やうつ状態 

・社会的フレイル:孤独や経済的困窮 

 最近では「オーラルフレイル(口)」「アイフレイル(目)」「ヒアリングフレイル(耳)」といった、より具体的な状態にも注目が集まっています。 ちなみに、国立長寿医療研究センターによるフレイル判定基準はこちら

1. 6カ月で2キロ以上の意図しない体重減少 

2. 握力の低下(男性28kg未満、女性18kg未満) 

 3. 原因不明の疲労感が直近2週間以上続く 

 4. 歩行速度が秒速1m未満(信号を1回で渡りきれない)

 5. 軽い運動や体操を週1回もしていない 

 このうち3項目以上でフレイル1~2項目だとプレフレイルとされています。

健康寿命を延ばそう! 

「平均寿命」という言葉はよく聞きますが、「健康寿命」を意識したことはありますか? 健康寿命とは、自立した生活ができる期間を指します。日本では、健康寿命と平均寿命の差が男性で約8年、女性で約12年もあります。この差の間、サポートが必要な状態で過ごすことになるのです。 健康寿命を延ばすには、フレイルを早期に発見し、適切に対処することが重要。適切な運動や食生活、そして人との交流がフレイル改善に役立つと言われています。

私も50代、他人事じゃない! 

 実はこの記事を書いている私も50代。最近、体力や筋力の衰えを感じることが増えてきました。気づけば階段を上がるのが息切れし、ちょっとした疲労感が抜けにくい……。「あれ、これってプレフレイル?」と危機感を覚え、意を決してスポーツジムに通い始めました。 初めは続くか不安でしたが、今ではすっかり習慣化。体力が戻ってくるのを感じると、やっぱり嬉しいものですね! 

気づいた今がチャンス 

 親のフレイルも気になるけれど、自分自身も他人事ではありません。年齢に関係なく、筋力や活力を意識して動くことが大切です。「気づいた今」が行動するタイミング。まずは週に1回、散歩やストレッチなどの軽い運動から始めてみませんか? 健康寿命を延ばして、未来の自分や家族の笑顔を守りましょう! 

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