最近、SNSで美しいオーロラの写真をよく目にするようになったと思いませんか?かつては遠い北極圏やアイスランドのイメージが強かったこの現象が、今ではアメリカ各地で頻繁に観測されているのです。そして、なんと日本でも北海道などの低緯度地域でオーロラが見られるチャンスが増えているとか。これは一体どういうことなのでしょう?
2024年、オーロラが頻発している理由
昨年2024年には、オーロラがこれまで以上に話題となりました。特に5月には1週間も空を彩り、10月にはアメリカのほぼ半分の地域で目撃されるほどの規模でした。こんなにオーロラが活発化している背景には、実は**科学的な理由**があります。
NASAは2024年10月15日、太陽が11年周期のピーク、いわゆる「**極大期**」に達していることを発表しました。この時期は太陽活動が最も活発になるタイミングで、黒点やコロナ質量放出(CME)といった現象が増えるのが特徴です。これらの太陽活動が地球の磁気に影響を与え、大規模なオーロラを引き起こしているのです。
太陽の活動とオーロラの関係
太陽には11年周期の活動サイクルがあり、現在はその「25番目のサイクル」に突入しています。この周期の中でも、現在はピークにあたる「極大期」。極大期では、太陽の磁極が反転し、その影響で太陽フレアやCMEが頻発します。これらの粒子が地球の大気と相互作用することで、壮大なオーロラが発生するのです。
興味深いのは、この極大期が通常よりも長く続くと予測されていること。NASAやNOAA(米海洋大気庁)は、現在の極大期が2025年、場合によっては2026年まで続く可能性があると発表しています。このため、私たちがオーロラを見るチャンスもまだまだ続きそうです。
北極圏だけじゃない!オーロラが南下する理由
オーロラと言えば北極圏のイメージが強いですが、大規模な太陽活動が起きると、その影響でオーロラがより南下します。2024年5月や10月に見られたような現象は、太陽フレアやCMEによるもの。これにより、アメリカでは南部の州や、日本でも北海道のような低緯度地域で観測される可能性が高まっています。
あなたもオーロラが見られるかも?
今後1~2年の間、オーロラが頻繁に出現する可能性が高いとされています。特に、NASAやNOAAが「大規模な地磁気嵐が発生する可能性がある」と予測している今、北極圏や特定の観光地に行かずとも、自宅近くでオーロラを見ることができるかもしれません。
そのためには、オーロラ観測アプリをダウンロードしたり、夜空の写真をスマホで撮る練習をしておくのも一案です。突然現れるオーロラを見逃さないためには、準備が大切です!
今こそ夜空に目を向けよう
夜空に現れる壮大な自然のショー、オーロラ。科学的な背景を知れば、その神秘的な美しさがさらに特別なものに感じられるはずです。
むこう1~2年が「オーロラ観測の絶好期」。日本でも見られる可能性があるこのチャンス、見逃す手はありません!次の休日は夜空を見上げて、あなたの街でもオーロラを探してみてはいかがでしょう?
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