ゾンビ・クモ、現る!— 洞窟に潜む新種の寄生菌

皆さん、ホラー映画の話ではありません。実際にこの地球で起きていることです。

ついに「クモをゾンビ化する菌類」が発見されました。その名も **「ギベルラ・アッテンボロギ」(Gibellula attenboroughii)。そう、あの有名な自然番組のレジェンド、デイビッド・アッテンボロー氏の名前にちなんで名付けられたんです。

この菌類、アリをゾンビ化することで有名な「オフィオコルディセプス(通称ゾンビ菌)」のような能力を持ち、クモを自分の意のままに操ることができるとか。…まるでSFの世界ですが、これが現実なのだから驚きです。

クモを洗脳?その驚異のメカニズム

研究チームによると、この菌類はクモに感染し、巣の外へおびき出し、無防備な場所へ誘導 する能力を持っています。そして、クモが死ぬとその体を苗床にして胞子を拡散!つまり…

・クモの行動を変える → 巣から出す → そこで死亡 → 菌が成長 → 新たな胞子をまき散らす

こんな恐ろしいライフサイクルを持っているのです。

「普段、クモは巣の中で過ごすことを好む生き物。なのに、感染すると地面を歩き回り、最終的に無防備な場所で息絶える。これは菌類が意図的にクモを操っている証拠だ」と専門家も指摘しています。

発見のきっかけは…テレビの撮影クルー!?

実はこの奇妙な発見、研究者が最初に見つけたわけではありません。なんと テレビの撮影クルー が偶然目撃したのです。

2021年、北アイルランドのとある自然保護区 にある廃墟で撮影をしていたクルーが、クモに何やら白い菌がまとわりついているのを発見。そして観察していると、クモは巣を捨て、妙な場所で死んでいた のです。

「これはただごとではない…!」と思った彼らが、研究者たちに報告。それをきっかけに、この奇妙な菌類の研究が本格的に始まりました。

…もしかすると、世界にはまだまだ未知の「ゾンビ菌」が隠れているのかも?

未知の菌類はまだまだある!

進化生物学者のマシュー・ネルセン氏によると、これまで記録されている菌類は約15万種。でも、それは地球上に存在する菌類の わずか5%*に過ぎないとか。

つまり、私たちが知らない菌類は無数に存在 し、その中には他の生物を操る驚異の能力を持つものもあるかもしれません。

SFが現実になる日も近い…?

映画やゲームの世界では「寄生菌によってゾンビ化した生物が暴れる」なんて設定がよくありますが、それが現実でも起こりうる…?

今のところ、人間を操る菌類は見つかっていませんが(見つかったら大ニュースですね)、生物の行動をコントロールする菌類が存在するのは間違いありません。

次に洞窟探検をするときは、頭上のクモに要注意。もしかすると、そのクモ…すでにゾンビ化しているかも…? 👀💀

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