かしわめしの新たな挑戦
大麦入りリニューアル 北九州市八幡西区にある東筑軒は、100年以上にわたり人気駅弁「かしわめし」を販売してきました。その長い歴史を持つかしわめしが、2025年3月1日から大きな変化を迎えます。
理由は何と、米の価格高騰！
東筑軒の社長、佐竹真人さんは「これ以上の価格転嫁は難しい」と悩みの種を吐露。実は、かしわめしのご飯を「大麦入り」にリニューアルすることに決定しました。
かしわめしといえば、鶏のスープで炊いたご飯の上に、しょうゆなどで香ばしく仕上げた鶏肉、錦糸卵、刻みのりが絶妙に調和した一品。創業1921年以来、折尾駅での立ち売りが続いており、その風景は折尾駅の風物詩とも言えるでしょう。
しかし、米の仕入れ価格が2024年11月と2025年2月に相次いで値上がり、現在の価格は2024年10月の1.75倍にもなっているそうです。 価格転嫁の難しさ この状況により、昨秋、50円の値上げを余儀なくされ、かしわめしの「大」は970円、「小」は860円で販売されています。
しかし、22年と23年にも価格改定が行われたため、更なる値上げは難しいと判断されたのです。 そこで登場したのが大麦。ご飯に1割の大麦をブレンドし、浸水時間を長くすることでふっくらとした食感を実現。大麦を加えることで、さらにヘルシーで新しい食感を楽しめるようになりました。
顧客への呼びかけ
東筑軒は、注文用チラシなどに理解を求めるメッセージを掲載し、「百年の秘伝の味はそのままに。大麦の恵みでさらにヘルシーで新しい食感をお楽しみください」と呼び掛けています。 佐竹社長は「かしわめしの味は変わらない。大麦を入れることで食感が変化するが、もっちり感で、よりおいしく感じられたので決断した。お客様にもそこを楽しんでいただき、さまざまな評価、ご意見をいただければありがたい」とコメントしています
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