皆さん、こんにちは!今日はとんでもなく精密な時計の話をしましょう。
なんと 「100億年たっても1秒しかズレない」 という超高精度な時計が、日本の企業・島津製作所*によって商用化されました。その名も **「光格子時計」**。
普通の時計といえば、スマホや腕時計の「クォーツ時計」を思い浮かべる方が多いでしょう。でも、さらに精度が高い時計として「原子時計」というものがあります。そして、その原子時計の中でも 「究極の精度」*を誇るのが 光格子時計 なんです!
光格子時計ってどんなもの?
光格子時計は、東京大学の香取秀俊教授が2001年に考案した新しいタイプの原子時計です。
仕組みを簡単に説明すると、
1. 特殊なレーザー光で「光格子」という入れ物を作る
2. その中に原子(ストロンチウム原子など)を一つずつ捕まえる
3. 原子同士の影響を受けない状態で、レーザーを使って原子の振動を正確に測る
これによって、時間を極めて正確に測定できるんですね。
現在の「秒」の定義は、セシウム原子時計を基準にしていますが、光格子時計の精度はその100倍以上!つまり、今使われている原子時計よりも はるかに正確 なんです。
ついに商用化!小型化した光格子時計「Aether clock OC 020」
今回、島津製作所が発売した光格子時計「Aether clock OC 020」は、従来のモデルに比べて 体積が4分の1(250リットル) に小型化されました。
とはいえ、まだまだ持ち運べるサイズではなく、価格も 5億円(税込) という超高級機。でも、今後の技術発展によって、さらに小型化・低価格化が進む可能性もあります。
どんな用途に使われるの?
こんなに正確な時計、一体何に使うの?と思いますよね。実は、光格子時計は 未来の社会に大きな影響を与える 可能性を秘めています。
✅ 測位(GPSなど)
現在のGPSはナノ秒(10億分の1秒)単位での時間計測が必要ですが、より高精度な時計があれば、誤差のない位置情報 が得られます。自動運転やドローンのナビゲーションにも活用できそうです。
✅ 防災
地殻変動をミクロレベルで測定し、地震予知や津波の早期検知につなげることが期待されています。
✅ 通信技術
5G、さらには6Gといった次世代通信では、データを正確に送受信するための時間管理が不可欠。超高精度な時計があれば、通信速度や安定性がさらに向上するかもしれません。
✅ 次世代の「秒」の定義
実は、2030年に「秒」の定義が60年ぶりに変更される 予定なんです。その新しい基準として、光格子時計が採用される可能性が高まっています。
まとめ:時間の測定技術が未来を変える!
時間は私たちの生活にとって欠かせないものですが、その「測り方」はまだまだ進化しています。
今回の島津製作所の光格子時計商用化は、「100億年で1秒しかズレない世界」 を実現する第一歩。未来のGPS、自動運転、防災、通信、そして「秒」の定義そのものまで、この技術が大きな影響を与えるかもしれません。
5億円という価格は一般人には手が届きませんが(笑)、今後の技術進化で小型化・低コスト化が進めば、「究極の正確さ」を持つ時計が当たり前の世界 がやってくるかもしれませんね。
未来の時間測定技術、どこまで進化するのか楽しみです!
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