「北斗七星の方向から約2時間おきに謎の電波が届いている…」
そんなSFのような話が、実は現実の天文学の世界で話題になっていた。
この奇妙な電波の発信源を調査したのは、オランダ電波天文学研究所や英オックスフォード大学を含む国際研究チーム。なんとその正体は 地球から約1600光年離れた赤色矮星と白色矮星の連星 だったのだ!
パルサーではない、新たな電波源の発見!
宇宙から周期的に届く電波といえば、多くの場合 「パルサー」だ。パルサーとは、強力な磁場を持ち、高速で自転する中性子星のことで、数秒以内の周期で電波を発する。
しかし、今回発見された電波の周期は 約2時間。
これはこれまで知られていたパルサーの周期よりはるかに長く、中性子星を含まない連星が発信源であることも非常に珍しいケースだ。
LOFARと米国の光学望遠鏡がとらえた連星の姿
研究チームは欧州の電波望遠鏡 「LOFAR」を使って、2015年から2020年の間にこの電波を観測。そして、米国の光学望遠鏡を用いてさらに詳しく調査した結果、まず見つかったのは 質量が小さく低温の赤色矮星*だった。
だが、それだけでは説明がつかない。電波が発信されるタイミングと連動するように星が動いていることから、そこには 白色矮星 も存在することが判明したのだ。
白色矮星と赤色矮星、2つの星が織りなす宇宙のシグナル
白色矮星とは、太陽のような恒星が寿命を迎えた後に残る、小さく高密度な天体。今回の赤色矮星と白色矮星のペアは、お互いを 約2時間で公転しており、その動きがこの周期的な電波の原因になっていた。
具体的には、2つの星が一直線に並ぶタイミングで、双方の磁場が絡み合い、地球に向かって電波が放たれる*という仕組みらしい。
宇宙はまだまだミステリアス!
今回の発見は、私たちが **宇宙の仕組みをまだ完全には理解できていない** ことを改めて教えてくれるものだ。
これまで「周期的な電波=パルサー」と思われていた常識が覆されたのだから、新たなタイプの電波源が今後さらに見つかる可能性もある。
北斗七星の彼方、1600光年の距離を越えて届く宇宙のメッセージ。
もしかしたら、私たちがまだ知らない何か もっと大きな謎 が、そこには隠されているのかもしれない。
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