「はしかは軽い病気」って本当?――感染の現実とワクチンの大切さ

最近、国内外で **麻疹(はしか)** の感染者が増えている。

その一方で、SNSでは「はしかは重病ではない」「子どもの頃にかかれば軽く済む」といった投稿が広がっている。

でも、それって本当に正しい情報なの?

今回は 「はしか」に関する誤解と、その実態 について考えてみたい。

「昔は誰でもかかった病気」=「軽い病気」?

SNSでは、こんな投稿が話題になった。

> 「昔は友達がかかると『うつして』と遊びに行くほどの病気だった」

> 「はしかくらいで大騒ぎするなんて、日本人は弱くなった」

確かに、かつてはしかは **「子どもがかかるのが当たり前」** の病気だった。

でも、それが 「軽い病気だった」 という意味にはならない。

はしかは昔から命に関わる病気 だった。

江戸時代には「はしかは命定め」と言われるほど、恐れられていたし、フランスにも **「子どもの自慢は、はしかを乗り越えてからにしろ」** という言葉がある。

医学が進んでいなかった時代は、はしかで **年間100人近くの子どもが亡くなっていた** のだ。

「かかるのが当たり前」だったのは、ワクチンが普及していなかったから。

それだけの話で、 **病気の危険性が低かったわけではない**。

はしかの感染力は最強レベル!

はしかが怖い理由の一つは、その **感染力の強さ** にある。

空気感染する(飛沫感染や接触感染よりも強力!)

1人の感染者が12~18人にうつす(インフルエンザの約3倍!)

免疫がないとほぼ100%感染する

さらに、 合併症を引き起こしやすい のも特徴。

- 肺炎や脳炎で 1000人に1人が死亡

- まれに 数年後に進行性の神経疾患(亜急性硬化性全脳炎, SSPE)を発症

「かかった方が免疫がつく」と言われることもあるけれど、

そもそも命を落とすリスクがある病気にわざわざかかる必要はない

「日本はもう大丈夫」は本当?

「日本ではほとんど感染者がいないから、もう心配ない」と思っている人もいるかもしれない。

実際、日本は 2008年には年間1万人以上の感染者*を出していたが、

ワクチンの徹底で 2015年にはWHOから「はしか排除国」に認定された。

でも、最近はその状況が変わりつつある。

- 2024年の感染者は すでに前年のペースを上回っている

- WHOは 欧州・中央アジアで過去最多の感染者が出たと発表

世界的に感染が拡大すれば、日本にも再びウイルスが持ち込まれる可能性が高い。

そして、 ワクチン接種率が下がれば、日本国内で再び流行が起こるかもしれない。

ワクチンで「防げる病気」は防ぐべき

「はしかくらい…」と思うかもしれない。

でも、はしかには 有効な治療法がない

つまり、 かかってしまったら、対症療法しかできない のだ。

幸い、はしかワクチンは 非常に高い予防効果 を持っている。

- インフルエンザのワクチンは 感染予防効果が40~60%程度

- はしかのワクチンは 99%以上の発症予防効果がある

ワクチンを打てば、ほぼ 「感染そのもの」を防げる というのは、大きな違いだ。

「流されずに考える」ことが大事

最近は、新型コロナの影響で ワクチンそのものに対する不信感 も広がっている。

でも、SNSで見かける情報に そのまま流されてしまうのは危険 だ。

はしかのワクチンで日本は「ほぼゼロ」にまで感染を抑えた という実績がある。

そして、はしかは 免疫が落ちた人や、小さな赤ちゃんにとっては命に関わる病気でもある。

「自分は大丈夫」と思うかもしれない。

でも、 ワクチンを打たないことで感染を広げてしまうこともある。

はしかを 「軽い病気」と甘く見ないこと、そして 予防できる病気はしっかり防ぐこと が大切だ。

まとめ:はしかは甘く見ちゃダメ

✅ **はしかは昔から命に関わる病気だった**

✅ **感染力が非常に強く、合併症のリスクも高い**

✅ **ワクチンによって日本は「ほぼゼロ」に抑えられたが、油断は禁物**

✅ **「かかった方が軽い」は間違い! ワクチンの方が安全に免疫を得られる**

何となくのイメージや、SNSの噂に流されずに **正しい情報を知ること** が大事。

はしかの流行を防ぐために、一人ひとりができることを考えていこう!

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