赤ワインといえば、「健康にいい」「がん予防になる」っていうイメージ、ありませんか?
実際、ポリフェノールの一種「レスベラトロール」が含まれていて、抗酸化作用・抗炎症作用があることで注目されてきました。
でも、最新の研究では、**その効果はあまり期待できないかも…**という、ちょっとショッキングな結果が出てしまったんです。
赤でも白でも…がん予防効果は「ナシ」
今回の研究は、アメリカ・ブラウン大学の研究チームが発表したもの。
世界中のワインに関する42の研究データをメタ解析(統合分析)した、かなり信頼性の高いものです。
結論から言うと:
赤ワイン:がんリスク低下の明確な証拠はなし(RR 0.98)
白ワイン:リスク増加も(特に女性や皮膚がんで有意な結果)
えっ、逆に白ワイン、ちょっとヤバい…?
レスベラトロール、働く前に消える問題
赤ワインが期待外れだった理由として、研究者たちはこう説明しています。
> 「レスベラトロールは体内に入るとすぐに代謝されてしまい、効果を発揮する前に分解されてしまう可能性がある」
…なんという儚さ。せっかくのスーパーポリフェノールも、体の中では「来てすぐ帰るお客さん」だったわけです。
白ワインはなぜ女性のがんリスクと関係?
白ワインが女性や皮膚がんに影響していた理由は「はっきりわからない」とのこと。
ただし、白ワインは紫外線の多い屋外(バーベキューやテラスなど)で飲まれることが多いというライフスタイルとの関係があるのでは?と推測されています。
たしかに、白ワイン片手に日差しの下でおしゃれに乾杯〜って、よく見かけますよね。
アルコール自体が、がんリスクに?
さらに注目すべきは、ワインどうこう以前に、「アルコールそのものががんのリスク要因」だという点。
- アルコールは体内で分解されると、有害な物質に変化
- DNAやタンパク質にダメージを与える可能性あり
- WHOのデータでは、2020年に世界で約74万人が「飲酒関連のがん」に罹患
お酒って、ちょっと怖い面もあるんですね…。
そして…
健康のために赤ワインを飲んでいたつもりが、「ただの言い訳で飲んでただけだった」ってこと、ありません?(笑)
もちろん、ワインを楽しむこと自体が悪いわけじゃないですが、健康のため!と思い込んで飲みすぎるのはNGかも。
「ワインは医薬品じゃない。ほどほどが一番」
そんな当たり前のことを、最新の科学が優しく教えてくれました。
🍷飲むなら、楽しく、ほどほどに。
「健康のために」じゃなく、「気分のために」。
それが大人のたしなみ、かもしれませんね。
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