こんにちは。今日は、ちょっと信じられないけど本当の話をお届けします。
主役はなんと……ネズミです。
でも、ただのネズミじゃありません。
地雷を探知して人の命を救う「ヒーロー・ネズミ」なんです。
ギネス世界記録を塗り替えた、ロニンの物語
その名は「ロニン」。
カンボジアで活躍するアフリカオニネズミで、地雷を109個、不発弾を15個も発見し、ギネス世界記録を更新しました!
これまでの記録保持者は、同じくアフリカオニネズミの「マガ*」でした。彼は5年間で地雷71個、不発弾38個を発見し、2022年に老衰で静かに旅立ちました。
ロニンは、そのマガワの意思を受け継ぐように、2021年からカンボジア北部で地雷探知の任務に励んできました。
なぜネズミなの?驚きの能力とその理由
「ネズミが地雷探知?」と聞くと驚かれるかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があります。
ベルギーのNGO「APOPO(アポポ)」は、嗅覚に優れたアフリカオニネズミを、爆薬の成分であるTNTをかぎ分けるよう訓練。彼らは小さくて軽いため、地雷の上を歩いても爆発しないのです。
しかも、ネズミたちはテニスコート1面分の広さを約30分で捜索可能。一方、金属探知機を使った作業だと最長4日もかかるとか!
ロニンというネズミの“性格”
ロニンのプロフィールも公開されています。
- 体長:68cm
- 体重:1.175kg
- 好きな食べ物:アボカド
- 性格:真面目で親切、ちょっとのんびり屋さん
まるで絵本に出てくるキャラクターのようですよね。
でも、そんな“のほほん”とした彼が、カンボジアの地雷原という命の危険が隣り合わせの場所で、日々、人の命を救っているのです。
地雷の現実、そしてロニンの意味
カンボジアでは、過去の内戦によって最大600万個もの爆発物が埋まっているといわれています。これまでに約2万人が死亡し、4万5000人が負傷したとも。
そんな中で、ロニンのような地雷探知ネズミの活躍は、まさに「希望」の象徴です。
アポポのスタッフも言っています。
> 「ロニンの仕事は、日常の中にある“爆発するかもしれない恐怖”から人々を解放する、非常に重要な任務です」
そして、私たちにできること
ロニンの活躍を知って、「ネズミってすごい!」と感心するのは簡単です。でも、世界のどこかで今も地雷におびえる人たちがいる現実を、少しでも覚えておくこと。
それもまた、ロニンのような命を懸けた“小さな英雄たち”への敬意の示し方かもしれません。
次にアボカドを食べるとき、
ちょっとだけロニンのこと、思い出してみてくださいね。
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