こんにちは、スタイルです。
皆さん、最近スズメの姿、見かけていますか?
昔は軒下にちょこんと巣を作って、ピーチクパーチクと鳴いていたスズメたち。実は今、その数が急速に減っていることをご存じでしょうか。
環境省の全国調査によると、私たちの身近にいるはずのスズメやセグロセキレイなどの野鳥が、絶滅危惧種の基準を超えるスピードで減少しているんです。
📉「見かけないなぁ…」は気のせいじゃなかった
環境省のモニタリング調査(2008〜2022年)では、以下のような結果が出ています:
- スズメ:年3.6%減少
- セグロセキレイ:年8.6%減少
- アオサギ:年8.6%減少
- オナガ:年14.1%減少
これ、どれも環境省が「危険」と判断する基準(年3.5%減)を超えています。
特にスズメは、島根県の三瓶山・北の原地域では、繁殖期の確認数が0.16羽に激減(過去平均は1.08羽)。
これって、7分の1以下の水準です。信じられないレベルですよね…。
🌾里山の風景、変わったのは“人間のせい”?
スズメが減った理由、実はかなり複合的なんです。
1. 餌が減った
鳥取県南部町の自然観察指導員・桐原さんによれば、耕作放棄地の増加でスズメの食料である昆虫や穀物が減っているそうです。
鳥取県では、2005年から2015年にかけて耕作放棄地が12%増加。農業の担い手不足が大きな背景にあります。
2. 家が変わった
スズメは民家の屋根裏などに巣を作っていましたが、今の住宅は高気密・高断熱。巣を作る「スキマ」がなくなっているのも理由の一つです。
🐛スズメがいないと困る理由
「ただのかわいい小鳥でしょ?」と思われるかもしれませんが、スズメは生態系のバランサー。
昆虫を食べて農作物の害虫被害を抑えてくれる、天然の害虫駆除員でもあるんです。
そんなスズメがいなくなると、私たちの食卓にも影響が出るかもしれません。
🌱おわりに──「当たり前」を守るために
スズメが減っているという事実は、「自然のバランスが崩れかけている」というメッセージそのものです。
そしてその原因の多くが、私たち人間の暮らしや社会の変化にあることも忘れてはいけません。
スズメたちの静かな声に、耳を澄ませてみませんか?
未来の子どもたちにも、ピーチクパーチクとにぎやかな里山の風景を残すために、今できることを少しずつでも始めていきたいですね。
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