📘心がしんどい5月、子どもたちの「行きたくない」に寄り添うには

大型連休が明けた5月、朝がつらくなったり、学校に行くのがしんどくなったりする子が増える時期です。

「また怠けてるんじゃないの?」とつい思ってしまう大人もいるかもしれませんが、不登校の専門家・高橋知己教授(上越教育大学)は「この時期は心が疲れている子が多い」と話します。

新しい学年になってから約1カ月、

・頑張りすぎて疲れがたまっている

・クラスの人間関係にまだなじめていない

・運動会などのイベントがプレッシャーになる

そんな要因が子どもたちの心に重くのしかかっています。

では、親や先生など、周りの大人はどう接すればいいのでしょうか?

高橋教授が強調するのは、「小さな変化に気づくこと」。

食欲がない、口数が減る、朝なかなか起きられない――それは心のSOSかもしれません。

そして、やってはいけないのが「無理やり学校へ行かせること」や、「どうして行けないの?」と問い詰めること。

子どもたちが不登校になると、多くは次のような段階を経るそうです。

①自分を責めて動けなくなる

②元気に見えても何もする気が出ない

③少しずつ家の外とつながりを持ち始める

④ようやく外の居場所で活動できるようになる

この流れには、時間がかかるのが普通です。

「怠けているように見えても焦らないでください」と高橋教授。

見守りながら、子どもが安心して話せる空気をつくることが、何より大切です。

焦らず、寄り添って。大人ができる一番のサポートかもしれません。


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