新年度が始まり、1カ月が経ちました。
新しい学校、仕事、引っ越し……変化の多いこの季節、人間だけでなく、実はペットたちにもストレスがかかっています。
「犬や猫にも『五月病』があるんですか?」
そんな疑問に答えてくれたのが、ペットの訪問診療を行う獣医師・椎木亜都子さん。
犬や猫は、飼い主の生活リズムの変化や引っ越しによる環境の変化に敏感に反応します。
特に縄張り意識が強い子は、家具の位置が変わっただけでも不安になることもあるそうです。
食欲が落ちたり、下痢をしたり――。
中には、毛をむしってしまったり、自分のしっぽをかじってしまう子も。
普段できていたトイレが急にできなくなることも、実はストレスのサインです。
椎木さんによると、大事なのは「エネルギーの発散」。
お散歩やおもちゃ遊びで体を動かしたり、飼い主とのコミュニケーションを増やすことで、かなり改善されることがあるんだとか。
ただし、問題行動が出たときに叱るのはNG。
「失敗を怒られる=排せつ自体が悪い」と思い込み、ますますストレスをためてしまうこともあるそうです。
静かに片付けて、うまくできたときにいっぱい褒めてあげましょう。
そして何よりも大切なのは、飼い主自身がリフレッシュすること。
「飼い主の気持ちはペットにも伝わります。焦らず、一緒に新生活に慣れていけたら」と椎木さんは話します。
新しい季節、犬や猫と一緒に、ゆっくりと歩んでいきましょう。
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