こんにちは、海の恵みに感謝する皆さんへ。
今日の話題は、青森・陸奥湾の「ホタテ」です。
2025年5月現在、青森県陸奥湾の「養殖ホタテ」が異常な高値を記録しています。なんと、入札で3回連続の過去最高値更新。最新の落札価格は、1kgあたり475円。前回より90円も高く、これは過去最大の上げ幅です。
その一方で、現場はまったく笑えない状況。
平内町の小湊支所では、例年3月後半に始まるホタテの水揚げが、今年はようやく5月上旬にスタート。しかし、水揚げ量は激減しており、ある漁師は「今年は例年の1割ほど」と語っています。9日の水揚げ量は、なんとわずか1.7トン。通常なら100トンにもなる日もあるだけに、この数字は衝撃的です。
原因は、2024年の夏以降に発生したホタテの大量死。出荷量はここ2年ほどでじわじわ減り続け、ついに今年は危機的状況に。
立石政男会長(むつ湾漁業振興会)も「前回の385円でも驚いたが、今回はさらに高い。このままでは、買い手がホタテから離れていく恐れもある」と不安を語っています。
高値は漁師や加工業者にとって一見ありがたそうに見えますが、その裏には「もうホタテがいないかもしれない」という、言葉にできない焦燥感があるのです。
次の入札は5月27日。しかし、品薄の解消にはまったくメドが立っていません。
私たち消費者にできることは、ただ価格を見て驚くことだけではないはず。日本の海と漁業の未来を支えるには、こうした現場の声に耳を傾けることから始まります。
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