こんにちは。今日は、少しショッキングだけれど重要なお話を。
国立がん研究センターなどの研究チームが発表したところによると、日本人の大腸がん患者の約5割に、腸内細菌が関係している可能性があることがわかりました。
この研究では、世界11カ国・981人の大腸がんのゲノムを調査。その中で、日本人28人を含む多くの患者に共通していたのが「コリバクチン毒素」による遺伝子の変異です。
この毒素は、大腸菌など一部の腸内細菌が作り出すもので、細胞のDNAを傷つけ、がんの引き金になると考えられています。
特に注目すべきは、50歳未満の若年患者に多く見られたという点。なんと70歳以上の患者と比べて約3.3倍という高い割合で、この毒素由来の変異が確認されたのです。
さらに、現在の患者の腸内からは毒素を出す細菌が検出されない場合も多く、過去に一時的に影響を受けた可能性が指摘されています。
これは、がんの原因が必ずしも「遺伝」や「生活習慣」だけでなく、見えない細菌の働きにもあるという、新たな視点を示す研究です。
腸内環境のバランスを保つことが、思っている以上に重要なのかもしれません。
日々の食事、ストレス、そして腸のケア——自分の体と向き合うヒントにしてみてください。
健康は、見えないところから崩れていくものですから。
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