最近話題になっている「古古古米」。これは4年前に収穫されたお米のことで、備蓄米の流通が進んだ影響で、まもなく店頭にも並びやすくなりそうです。しかし、「古い」という漢字が3つも続くとなると、やはり気になるのは“味”ですよね。
実際、街の声でも「古い米ってちょっと…」といった不安が聞かれます。そんな疑問を解消すべく、五つ星お米マイスターのお二人にお話を伺いました。
まず、吉田屋の小林健志さんによると、古古古米は「未知の領域」とのこと。3〜4年前のお米は一般的な米店でも扱うことがなく、小林さん自身も食べたことがないそうです。ただ、一般的には時間が経つと「古米臭」と呼ばれる独特の匂いが強くなる可能性があるとのことでした。
とはいえ、美味しく食べる工夫もあります。玄米屋ウエトミの上田那未さんによると、古古古米は乾燥して少し硬くなっているかもしれないため、水をやや多めにして炊くのがコツ。また、炊飯時に日本酒や料理酒を大さじ1杯ほど加えると、古米臭がやわらぐそうです。
さらにおすすめなのが、普段のお米に少量混ぜて使う方法。たとえば普段の米9割、古古古米1割で試してみて、問題がなければ徐々に割合を増やすのがよいとか。自分なりの「ブレンド米」を楽しむのも一つの手ですね。
そして、調理法としてはチャーハンやピラフがおすすめ。古古古米は粘りが少なく、パラっとした仕上がりが得られるため、炒めご飯系には最適とのことです。
ちょっとした工夫で、備蓄米も立派な食卓の主役になります。「未知の味」との出会い、ちょっとワクワクしてみませんか?
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