最近、子どもたちの姿勢が気になるという声をよく耳にします。特に目立つのが、背中が丸まり、あごが突き出た「猫背」姿勢。富山県のカイロプラクター・木下耕三さんによれば、姿勢が悪い子どもの7〜8割がこのタイプとのこと。しかも、早い子では3歳ごろからすでに歪みが見られるそうです。
原因の一つが、スマホやタブレットの普及。YouTubeを寝転びながら見るのが「楽だから」と言う子どもたちの姿が、今や日常風景に。さらに、見落とされがちなのが「睡眠環境」です。
実は、日本では7割以上の子どもが親と添い寝しており、寝返りがしにくいふかふかの布団で眠っていることが多いのです。寝返りは、背骨や骨盤の歪みを整える自然な動き。これが阻害されると、朝の不調や集中力の低下といった問題にもつながりかねません。
鍛治聡美さんというカイロプラクターは、自らの起立性調節障害の経験から「骨格の歪みが心身に及ぼす影響の深さ」を実感し、今は自分の子どもにスマホを極力見せず、外遊びを大切にしています。
では、家庭では何ができるのでしょう?ポイントは「フェイスタオル一本」でできる簡単体操です。
1. **首のアーチを作る運動**:タオルを首の後ろに当て、ゆっくり引きながら斜め上を見る
2. **巻き肩改善運動**:両手を上げて肩甲骨を寄せ、舌を出して上下運動を10回
3. **柔軟性向上運動**:タオルを使って、腕を伸ばしたまま後ろから足の下へ一周させる
「耳、肩、股関節、膝、くるぶしが一直線」が理想の姿勢。もしも気になる歪みがある場合は、早めの専門家への相談がおすすめです。
正しい姿勢は、健康な未来への第一歩。今日から、できることを少しずつ始めてみませんか
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