まるで空に描かれたキャンバスのような写真が、島根県出雲市から届きました。その正体は…なんと「虹色の飛行機雲」!
5月28日午前10時半ごろ、出雲市の飯塚さんが自宅から一眼レフカメラで空を見上げていると、飛行機が青空を横切っていきました。後に残ったのは、ただの飛行機雲ではなく、虹のように色づいた幻想的な線。
実はこの虹色、肉眼では見えなかったそうです。しかし、過去に似た現象の写真を見て研究していた飯塚さんは、「太陽の位置が高い春から秋にかけてチャンスがある」との情報をもとに、直感でシャッターを切ったとのこと。その読みが見事に的中したのです。
では、どうして飛行機雲が虹色になるのでしょうか?
天文の専門家・さじアストロパークの織部隆明さんによると、飛行機雲ができる際に急激に冷やされて氷の粒が形成されることがあり、その氷粒に太陽の光が当たると、屈折によって虹のような色が生まれるのではないかという見解でした。
この現象は「彩雲」に似ており、カメラの望遠レンズや角度、条件が揃わないと確認が難しいとのこと。つまり、偶然と観察力、そしてちょっとした知識が合わさった、まさに“奇跡の一枚”だったわけです。
空はいつも私たちの頭上にありますが、こんな小さなドラマが繰り広げられているとは…何ともロマンチックですね。次に空を見上げるとき、ちょっとだけ立ち止まって、奇跡の瞬間を探してみてはいかがでしょうか?
0コメント