「サウナに入ったら、メガネのレンズがひび割れてしまったんです……」
そんな相談が、埼玉県の老舗メガネ店「サカタメガネ」には時折持ち込まれるそうです。実は、たった一度のサウナでもレンズがダメになることがあるんです。
なぜそんなことが?
実は今のメガネレンズは多くがプラスチック製。その表面には反射防止や傷防止のコーティングが施されていて、このコーティングとレンズ本体の熱による膨張率が異なるため、高温にさらされると“クラック”と呼ばれるヒビ割れが生じてしまうのです。
メーカーも「55℃以上の環境はNG」と明記しており、サウナへの持ち込みは完全にアウト。1回でレンズ交換になることも珍しくなく、修理費は1万円前後。決して軽い出費ではありません。
実はお風呂も要注意。レンズは熱だけでなく、シャンプーやボディーソープにも弱く、徐々にコーティングが劣化します。湿気や水気はフレームの金属部分の腐食にもつながるため、長く使うにはお風呂中の使用は避けるのが無難です。
そして、意外かもしれませんが、コンタクトレンズもお風呂NG。水道水に含まれる雑菌が原因で、角膜感染症のリスクがあるため、日本コンタクトレンズ協会も使用を控えるよう呼びかけています。
では、どうすれば?
おすすめは「お風呂用・サウナ用の専用メガネ」。2000円前後から手に入るものが多く、耐熱性や曇り止め機能を備えた製品も豊富です。度数の選択肢は限られますが、以前使っていた古いメガネを活用するのもアリ。
最近では、サウナ専用の耐熱メガネをオーダーする“本気のサウナー”も増えてきています。メガネ店で相談すれば、条件に合ったレンズとフレームを提案してくれるはずです。
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