名古屋大学発のスタートアップ「Craif(クライフ)」が、尿検査で肺がんの超早期発見に成功したと発表しました。
この検査で見つかったのは、**ステージ0の肺がん**。まさに「がんの芽を摘む」大きな一歩です。
Craifが提供する「マイシグナル」は、尿中の**マイクロRNA**を検出し、がんのリスクを判定するキット。
血液検査よりも負担が少なく、自宅で検査できる点が特徴です。
北海道大学病院と行った共同研究では、北海道岩内町の住民100人にキットを無償提供。
その結果、5人が「中リスク」と判定され、精密検査へ。
そのうち1人にステージ0の肺がんが見つかり、手術で完治しました。
がんは**早期発見・早期治療**が命を守るカギ。
ステージ0で見つかれば、5年生存率はほぼ100%とも言われます。
特に北海道のように医療機関が限られた地域では、自宅でできるマイシグナルのような検査は画期的。
今後は肺がんだけでなく、膵臓がんや大腸がんなど他のがん種にも応用が期待されています。
CEOの小野瀨氏は「がんの早期発見を当たり前にしたい」と強調。
医療の地域格差を埋めるツールとしても、注目が集まっています。
手軽・非侵襲・高精度──。マイシグナルは、がん検診の新常識になるかもしれません。
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