朝、洗濯かごをのぞいて「また裏返しかよ…」とため息をついた経験、ありませんか?
靴下、Tシャツ、下着──全部裏返しにされた洗濯物。直す手間を考えると、地味にストレスですよね。でもちょっと待ってください。それって、実は**合理的な理由**があるかもしれないんです。
「裏返しにした方が汚れが落ちる」…って本当?
読売新聞の「発言小町」に投稿されたのは、家族の洗濯物がすべて裏返しで困っているという男性からの悩み。洗濯物は“干す人”のことを考えて表にするべきという主張に、共感する人も多い一方、「裏側の方が汗や皮脂で汚れているから」と裏返し派も一定数います。
では、本当のところはどうなのか?──ということで、洗剤メーカー「ライオン」の“お洗濯マイスター”大貫和泉さんに真相を聞いてみました。
正解は「汚れが気になる方を表に」
* 靴下や肌着のように内側に汚れがたまりやすい衣類は裏返し
* 泥や食べ物などで外側が汚れている衣類は表のまま
要するに、「洗いたい面をしっかり洗濯槽の水流や摩擦に当てる」ことがポイントなんです。
洗うだけじゃない、干し方にもコツが!
そして意外な盲点が「干すときの裏表問題」。
大貫さんによると、外干しなら紫外線による色あせを防ぐために裏返しがおすすめ。ただし、ワイシャツのような型崩れしやすい衣類は、表のまま干すのが良いそうです。
さらに、乾きやすくする裏技も。
* 角ハンガーでは長い衣類を外側、短い衣類を内側に干す「アーチ干し」が◎
* 洗濯機には7割程度の量を目安にする(詰めすぎNG!)
これで生乾き臭ともさよならできそうです。
落ち──洗濯物にも“性格”が出る?
家族で「裏返し派」「表派」に分かれるのって、ちょっと面白いと思いませんか?
裏返すのは丁寧さの表れ? それとも無意識の癖?
表のままは几帳面? それとも干す人への優しさ?
結局のところ、正解は一つじゃない。洗濯物にまで家族の性格がにじむのも、ちょっと愛おしいと思える瞬間かもしれません。
洗濯、ただの家事と思うなかれ──奥が深い、ですね。
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