「男が日傘?」はもう古い。猛暑の今、日傘は“男の新常識”だった

「日傘って、女性のものじゃないの?」

そんな声も、もはや過去の話。今や日傘は\*\*“男の新・必需品”\*\*として静かに、でも確実に広まりつつあります。

「ちょっと抵抗はあるけれど…」

6月のある日、大阪・梅田の百貨店。日傘売り場で目立っていたのは、「男の新必需品!」という力強いポップ。

シンプルな黒やグレー、ちょっとオシャレなチェック柄まで、男性向けデザインがずらり。

訪れていた男性客(36)はこう言いました。

「日傘は少し抵抗あるけど、この暑さではそうも言っていられない」

──わかります、その気持ち。

 売り上げは5年で7倍!日傘男子、ついにメジャーへ

イオンやWpc.といった大手でも男性用日傘に本腰。

たとえばWpc.のメンズライン「Wpc.IZA」は、たった3年で累計160万本を突破

2019年に比べて、2024年の売り上げは約7倍。数字がすべてを物語っています。

さらに、2024年の調査では、男性の12%が日傘を使っているとの結果も。2019年の3倍です。これはもう“流行”というより、生活防衛手段のひとつですね。

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### 実は、明治時代も“日傘男子”だった?

意外にも、日傘をさす男性の姿は新しいものではありません。

明治〜昭和初期には、**おしゃれな富裕層の男性が日傘(晴雨兼用)を使っていた**そうです。

その後は雨傘が主流になって日傘は廃れましたが、2020年代の猛暑が復活のきっかけに。環境省も推奨する今、「日傘=女性」という固定観念は、もはや時代遅れなのかもしれません。

日傘男子が「普通」になる日は近い?

店主いわく、「かつて日傘は“おしゃれな男のアイテム”だったけど、今は暑さ対策の“命を守る道具”。『日傘男子』なんて言葉も、いずれ死語になるだろう」とのこと。

たしかに、暑さの前では男も女も関係ない。

今日も35度を超える中、ふと電車のホームで日傘をさしていたら、向かいのサラリーマンと目が合いました。

気まずくなるかと思いきや、彼がニッコリひとこと。

「日傘、いいっすよね。これないと、もう無理っす。」

その瞬間、なんだか同志ができた気がしました。


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