こんにちは、スタイルです。
今日ご紹介するのは、「毒をもって毒を制す」…そんな言葉がぴったりなニュース。
なんと、アマゾンの熱帯雨林に生息するサソリの毒から、乳がん細胞を破壊する成分が見つかったんです。
女性に多い乳がん、その新たな治療の可能性
乳がんは、皮膚がんと並びアメリカの女性に多く見られるがんで、年間約4万2000人が命を落としています。世界的には67万人以上。誰にとっても無関係とは言えません。
そんな中、ブラジルのサンパウロ大学の研究チームが発見したのが、「BamazScplp1」という特殊なタンパク質。これはサソリの毒から抽出されたもので、標準的な抗がん剤「パクリタキセル」と同様の作用を示したのです。
副作用も少ないって本当?
実験室レベルでは、このペプチド(アミノ酸の短い鎖)はがん細胞を壊死させる効果があり、副作用も少ないとのこと。まさに夢のような話ですね。
でも、サソリを大量に捕まえるの…?
ご安心を。研究者たちは「異種発現(いしゅはつげん)」という技術を使って、酵母やバクテリアにサソリ毒の成分を作らせるんです。今回は「ピキア・パストリス」という酵母が使われる予定。まさにバイオテクノロジーの力ですね。
サソリだけじゃない、ヘビ毒も注目!
実はこの研究チーム、以前にもガラガラヘビの毒から作られた“生体接着剤”で特許を取得しています。血液凝固に関わるタンパク質を使い、医療に応用できる段階まで研究が進んでいるそうです。
自然の中には、まだまだ人類を救うヒントが隠れているのかもしれません。アマゾンのサソリが、未来のがん治療に革命を起こす日も近いかも?
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