こんにちは、スタイルです。今回は、「赤ちゃんの頭の匂い」を科学の力で再現したという、ちょっと不思議で、でもすごく心温まるニュースをご紹介します。香りが私たちにもたらす驚きの力を、ぜひ感じてみてください。
🌼 その名も『Poupon pure(プポンピュア)』
フローラルとフルーツがやさしく溶け合う香り──それが、神戸大学発のベンチャー「センツフェス」が生み出した香水『Poupon pure』。商品名の「Poupon」はフランス語で「生まれたての赤ちゃん」を意味します。
この香りの元となったのは、生後6週間までの赤ちゃんの頭から自然に立ち上る“あの匂い”。
🔬 言葉を持たない赤ちゃんの「最初のメッセージ」
研究の中心となったのは、神戸大学名誉教授で嗅覚生理学が専門の尾崎まみこさん。彼女は昆虫、特にアリのフェロモン研究で知られる科学者ですが、児童虐待への問題意識から「香りによる癒やし」をテーマに立ち上がりました。
浜松医科大学の協力のもと、生後間もない赤ちゃん約20人の頭の匂いを採取・分析。その結果、ノナナールというフローラル系の香り成分を含む37の化学物質を特定。これらを再構成し、赤ちゃんの“愛される香り”を再現することに成功したのです。
🧠 香りが脳に与える優しい影響
この香りを実際に嗅いだ男女20人は、「快い」「安心する」「ずっと嗅いでいたい」という反応を示しました。脳の特定領域が活性化し、リラックスや幸福感に関連する神経経路が刺激されている可能性も。
赤ちゃんは言葉を話せません。でも、\*\*香りという“フェロモンのようなメッセージ”\*\*で、「優しくしてね」「そばにいてね」と私たちに伝えているのかもしれませんね。
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🌏 香りが世界を癒す日が来るかも?
この香水はすでに日本・米国・EUなどで特許を取得済み。尾崎教授は言います。
> 「もしこの香りが、ホモ・サピエンス全体に作用する“癒やしの香り”になったら──それはとても素敵な未来だと思うんです。」
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📝 まとめ:科学×母性が生んだ、やさしい香りの物語
赤ちゃんの頭の匂い。それは、ただの思い出ではなく、人類が本能的に感じ取る癒やしの信号だったのかもしれません。
香水『プポンピュア』がその香りを再現し、親だけでなく、子育てに悩む人、疲れた現代人すべての心を包み込んでくれるとしたら──。科学と感情が、こんな形で手を取り合うなんて、なんだかとても温かいですね。
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