🐻 ヒグマ事故から学ぶ――本当に効果のある「クマよけ」とは?

みなさんこんにちは。

今日はちょっと怖いけれど、北海道を歩くなら知っておきたい「ヒグマ対策」の話です。

先日、知床・羅臼岳で男性が母子グマに襲われ亡くなるという痛ましい事故がありました。

同行者は「クマよけスプレー」を持っていましたが、残念ながら命を守ることはできませんでした。

専門家によると、持っていた製品は“ヒグマ用”ではなく、ただの対人用スプレーだった可能性が高いとのこと。

つまり「名前だけクマスプレー」では、まったく役に立たないのです。

 クマ対策の基本は「出会わないこと」

クマは本来、人間を避ける生き物です。

そのため一番大事なのは「自分の存在を知らせること」。

チリンチリンと鳴るクマ鈴や、ホイッスル、ラジオ、そして大きな声。

「ほーい! ほいほい!」と声をかけながら歩くのも有効だそうです。

最初は小さめに、次は大きく。これがコツ。

---

### それでも出会ってしまったら?

近年の知床のクマは、人間を怖がらず道端で悠然と木の実を食べていることも。

そんなときの“最終兵器”が、やはりクマスプレー。

ここで重要なのが「本物」を持つこと。

自衛隊や研究者も使用しているのが、米国製「カウンターアソールト」。

約2万円、噴射距離は9.6メートル、カプサイシン濃度1.73%。

これが国内で最も信頼されている製品です。

一方、ネットで安く売られている“なんちゃってクマスプレー”は要注意。

濃度も低く噴射時間も短く、いざという時には命を守れません。

それでも攻撃されたら?

クマスプレーを使えない状況では、防御姿勢を取るしかありません。

腹ばいになり、顔や首をザックや腕で守る。

ただしこれはあくまで「致命傷を避ける」手段にすぎません。

さらに最悪のケースでは、クマが捕食モードに入ってしまうことも。

その場合は……反撃するしかない。

ナイフや石でも、とにかく必死に戦うのが「最後の最後の手段」です。

 まとめ

今回の事故現場は、岩に囲まれ見通しの悪い場所。

そこに子グマがいたため、母グマは攻撃に出たとみられています。

つまり「場所」と「状況」が重なってしまったのです。

登山やハイキングで大自然を楽しむなら、クマ対策は欠かせません。

鈴や声で存在を知らせる。

そして必ず、本物のクマスプレーを携帯する。

それでも遭遇してしまったら――最後は“運”と“冷静さ”。

結局のところ、山ではクマだけでなく「油断」が一番の敵なのかもしれませんね😅


0コメント

  • 1000 / 1000