新学期に増える「ネット逃避」——子どもの心のSOSをどう受け止める?

夏休みが終わり、いよいよ新学期。

しかし9月は、子どものメンタルが最も不安定になりやすい時期だと言われています。

文部科学省の調査では、不登校になった子どものうち「夏休み明けから登校できなくなった」と答えた割合は約4割。さらに厚生労働省のデータでは、9月は18歳以下の自殺者数が一年で最も多い月だとされています。

その背景には、夏休みの生活リズムから学校生活への急な切り替えや、SNSによるストレスがあると考えられています。

 ネット逃避=ただの「遊び」ではない

新学期が始まると、子どもが急にゲームやSNSにのめり込むことがあります。

保護者からすると「宿題もせずに大丈夫?」と不安になりがちですが、実はそれはSOSのサインかもしれません。

* 友達関係に気疲れしている

* 習い事や勉強で余裕がない

* 孤独感や不安を抱えている

こうしたとき、ネットは子どもにとって「安心できる居場所」や「頭を空っぽにできる時間」になります。

 親ができる工夫

ネット時間そのものを頭ごなしに否定するのではなく、\*\*「なぜこんなにネットに頼っているのか」\*\*に目を向けることが大切です。

* ネットを使うと安心できる時間を一緒に話し合う

* ネット以外の安心できる居場所を用意する

* 行き詰まったら専門機関に相談する

これだけでも、子どもは「理解されている」と感じやすくなります。

 そして

ネットに逃避する子どもを見て「またスマホか…」とため息をつきたくなりますよね。

でも考えてみると——

大人だって仕事や人間関係で疲れたとき、ついスマホを握りしめてSNSや動画に逃げ込んでいませんか?

もしかすると子どもは、親の背中をちゃんと見ているのかもしれませんね。


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