🚗 1日1500円!? 驚きの格安レンタカー事情
「レンタカーが取れない!」と嘆かれていたあの沖縄で、いま“逆”の現象が起きています。
そう、料金の大暴落です。
2025年10月の3連休、那覇空港でレンタカーを借りようと調べてみると──
なんと2泊3日で4500円(1日あたり1500円)という超激安プランが登場。
少し前までは“1日3万円”なんて声も聞かれたのに、まさに隔世の感があります。
💥 “レンタカーバブル”がはじけた理由
この「値崩れ」の裏にあるのは、供給過多。
つまり、車が多すぎるのです。
コロナ禍のとき、外出自粛で旅行客が激減したため、沖縄のレンタカー会社は車を大幅に減らしました。
しかし、コロナ明けに観光需要が回復。
レンタカーの数が足りず、2023年前後には“取り合い状態”になり、「レンタカーは儲かる!」というムードが広がります。
その結果、**地元企業の新規参入が続出。**
なんと那覇市・糸満市・豊見城市の3市で、2021年に324社だった事業者数が、2024年には749社にまで倍増していたのです。
🚙 車は増えた、でもお客はそこまで増えなかった…
半導体不足が解消し、車の調達が一気に進んだ2024年。
沖縄のレンタカー台数は、2021年から2025年にかけてほぼ2倍に。
しかし観光客の伸びはそこまでではなく、ついに「供給過多」が現実に。
こうして、レンタカー料金は“暴落”の道をたどります。
😓 安さの裏に潜むリスク
安く借りられるのは旅行者にとってうれしいことですが、課題も。
たとえば那覇空港周辺では、送迎バスの発着所がパンク状態。
「どのバスに乗ればいいのかわからない」「待ち時間が長すぎる」などの声も聞かれます。
さらに、新規参入の一部事業者が非加盟・違法受け渡しを行うケースもあり、空港周辺の混雑や安全面への懸念が広がっています。
コスト削減のあおりで整備不良が起これば、せっかくの沖縄旅行も台無しです。
💡 豊見城市、「レンタカー税」導入を検討中
特にレンタカーが集中する豊見城市では、車両台数が約1万4000台。
人口の2割以上がレンタカーという異常事態です。
市では、交通渋滞や事故対策の財源確保のため、「レンタカー税」の導入を検討中。
これは今後の全国的なモデルケースになるかもしれません。
🌴 まとめ:バブルのあとに残るのは…
“バブル”の後には、必ず“調整”が来ます。
いまの沖縄のレンタカー業界は、まさにその真っ最中。
格安レンタカーは旅費を抑えられる魅力的な選択ですが、
「安い理由」を理解したうえで、信頼できる業者を選ぶことが、楽しい旅の第一歩になりそうです。
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