今年の北海道は、ちょっと異常です。
秋といえば紅葉とドングリの季節ですが、その「ドングリ」が実らない——。
これが、ヒグマたちの行動を大きく変えています。
道の調査によると、ミズナラやブナのドングリは「凶作」。
ヤマブドウもコクワも不作で、ヒグマたちは冬眠前の栄養を求めて山を離れ、市街地へと足を運んでいるのだとか。
札幌市では、9月・10月だけで100件を超える目撃情報。
「ここまで来るとは思わなかった…」という声が相次いでいます。
👩🌾 「いないよね…?」と窓の外を見たら
西区の静かな住宅街に暮らす62歳の女性。
夜、町内会から「ヒグマ出没注意!」の連絡を受け、「まさかうちの近くには…」と、軽い気持ちで裏の林を覗いたそうです。
そのとき、黒い影が——。
「動きからして、クリの実を食べていたと思う」と振り返ります。
後から調べると、庭の裏には古いフンまで。
つまり、すでに何度も来ていたということ…。
女性は「もう他人事じゃない」と言い、ゴミの管理や夜間外出にも細心の注意を払うようになったそうです。
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🐻 **「常識が通じない」秋**
札幌市の担当者も「今季は、別々の個体が同時多発的に出没している」と頭を抱えています。
もはや“1頭の問題”ではなく、“全体の食糧危機”のようなもの。
ヒグマたちも必死なんですね。
ただ、人の生活圏にまで入ってくるのは本当に危険。
道は、生ゴミを外に出さないこと、夜間の外出を控えることを強く呼びかけています。
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🍂 そして…?
今年、札幌のとある小学校では「熊鈴」だけでなく「笛」も配布されたそうです。
登下校の安全対策だとか。
先生いわく——
> 「“ドングリころころ”を歌うより、“ピィー!”と鳴らす時代になりましたね」
山も人も、どちらも生きるのに必死。
でも、お互いが恐れずに共存できる方法を探すのが、今の私たちの宿題かもしれません。
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