― 暑さで長引くブタクサ花粉、意外な対策は“ワセリン” ―
「花粉症」といえば春のイメージが強いですが、実は秋にも花粉症があるのをご存じでしょうか。
今、山形県内ではこの“秋の花粉症”がピークを迎えています。
🤧 街の声:「外を歩くだけでくしゃみが止まらない」
山形市内で話を聞くと、秋花粉に悩まされている人が少なくありません。
> 「私はイネ。昔検査したら反応したんです。主人はブタクサがダメで、
> 二人で外を歩いていると、どちらかがくしゃみと鼻水が出てくるんですよ。」
> 「目のかゆみと鼻水、それに耳とのどのかゆみもあります。
> 一番困るのは夜。なかなか寝つけないんです。」
秋花粉は、昼間の外出だけでなく、夜の睡眠にも影響しているようです。
🩺 山形大学・千葉真人医師「今がピークです」
花粉症やアレルギーを専門とする山形大学医学部の千葉真人医師によると、
県内ではここ1~2週間で「鼻の調子が悪くなった」と訴える患者が増えているそうです。
> 「先週くらいから一気に鼻の調子が悪くなったという患者さんが増えています。
> 今がまさに秋の花粉のピークです。」
🌾 秋に飛ぶのは「ブタクサ」「ヨモギ」「イネ科」
秋に飛散する花粉の主な原因は、ブタクサやヨモギなどのキク科植物、そしてイネ科の植物です。
ブタクサは道端や河川敷に多く、ヨモギは堤防や土手沿いなどに分布しています。
これらの植物は身近な場所に生えているため、気づかないうちに花粉を浴びてしまうこともあります。
🍃 秋の花粉の特徴:遠くまで飛ばない“局地型”
千葉医師によると、秋花粉は春のスギ花粉と異なり、飛散範囲が狭いのが特徴です。
> 「雑草が生えている所ではものすごい量の花粉にさらされるんです。
> いる場所によって症状の強さに差が出るのが秋の花粉の特徴です。」
つまり、河川敷や草むらの近くでは特に注意が必要ということです。
☀️ 今年は長引くかも? 暑さが影響
例年なら10月下旬には症状が落ち着く秋花粉ですが、
今年は残暑の影響で期間が長引く可能性があるといいます。
> 「通常は10月下旬には軽くなるのですが、今年は暑さが長く続いています。
> そのため、花粉の時期が1~2週間ほど長くなるかもしれません。」
ブタクサなどの成長が活発になり、花粉の量も例年より多くなる見込みです。
🧴 ワセリンが花粉症対策に効果的!?
千葉医師がすすめる意外な対策が「ワセリン」です。
> 「鼻の入口にワセリンを塗るのが効果的だというデータがあります。
> 花粉は水分に触れると破裂してアレルギー成分を放出しますが、
> ワセリンは油なので、それを防ぎ、花粉をキャッチしてくれます。」
ワセリンは薬局などで簡単に手に入り、鼻の粘膜を守るシールドの役割を果たします。
マスクやメガネとあわせて使うと、さらに効果が期待できます。
💡 つらいときは無理せず受診を
どんなに対策をしても、症状が重くなることはあります。
千葉医師は、そんなときは早めに病院で相談することをすすめています。
> 「市販薬で効果がない場合や、生活に支障が出るほどの症状がある場合は、
> 医療機関を受診してください。早めの対応が大切です。」
病院では、抗ヒスタミン薬や点鼻薬など、症状に合わせた治療が受けられます。
🍁 :秋の風を気持ちよく感じるために
春だけでなく、秋にも花粉と向き合わなければならない時代。
でも、マスク・メガネ・ワセリンを上手に活用すれば、
少しでも快適に過ごすことができるかもしれません。
秋の澄んだ空気を、安心して深呼吸できるように。
今できる対策から、はじめてみましょう。
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