「日本の誇る果物」といえば、やっぱりシャインマスカット。
皮ごと食べられて、甘くてジューシー。贈答品としても人気ですよね。
ところが最近、この“日本生まれの高級ぶどう”が、
海外で大量に生産されているというニュースが話題になっています。
📈中国で日本の30倍!韓国でも2倍以上に
2022年のデータによると、日本の栽培面積は約2,673ヘクタール。
一方で、中国ではなんと7万3,700ヘクタール!
韓国でも6,000ヘクタール超と、日本の2倍以上に。
もはや「シャインマスカット大国」は日本ではなく中国……😱
しかも、これらの多くは“非正規品”、つまり日本の許可を得ずに生産されたものです。
⚖️なぜ止められない?
実はシャインマスカットは、日本国内では品種登録されているものの、
海外では登録されていなかったんです。
そのため、中国や韓国などでは法的に栽培を禁止できないという状況。
苗木が流出して広まり、いまや第三国への輸出も現実味を帯びています。
農水省の担当者もこう話します。
> 「苗が海外に出て、他の国で生産が始まってもおかしくない状況です」
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### 🌏「正規品」ライセンスで対抗なるか?
日本政府は対策として、**ライセンス許諾制度**を検討中。
ニュージーランドの企業などに「正規品として栽培・販売」する権利を与え、
日本ブランドの正統性を世界に示す狙いがあります。
ただ、ここには懸念も…。
* 海外生産が進めば、日本産が“競合”になりかねない
* 許諾料がどのように**国内の農家へ還元されるのか**が不透明
* 「日本ブランドの本来の価値」が薄れてしまう恐れ
という声が、産地から多く上がっています。
🍀おわりに:日本の「味」をどう守る?
「日本で生まれた味を、どう世界と分かち合うか」
――これは、農業のグローバル化が進む今、避けて通れないテーマです。
技術や品種は、ひとたび海を越えれば誰でも真似できてしまう時代。
だからこそ、ブランドの信頼と物語を守る努力が求められています。
海外でどれだけ似たマスカットが作られても、
「やっぱり日本のシャインマスカットは違う」と言われるように――🍇✨
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