〜ダーウィンの『種の起源』から学ぶ、畑で起きている“自然淘汰”〜
「同じ農薬を何年も使っていたら、効かなくなった」──
そんな話、どこかで聞いたことはありませんか?
実はこれ、ダーウィンの進化論そのものが、畑の中でリアルに起きている現象なんです。
📖『種の起源』を“読んだふり”で理解できる!?
進化論の名著・ダーウィンの『種の起源』。
でも、正直に言って読むのはかなり大変…。
そこで登場したのが話題の一冊、
『『種の起源』を読んだふりができる本』(著:長谷川眞理子 監修)。
タイトルはちょっとユーモラスですが、内容は本格的!
進化の仕組みを、現代科学の視点でわかりやすく解説しています。
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### 🧬「農薬が効かない昆虫」に見る、進化のリアル
ダーウィンが示した「自然淘汰」は、
「生き残るにふさわしい性質を持った個体が、子孫を残す」という原理。
畑で同じ農薬を何年も使い続けると、
その農薬に**強い(抵抗性の)昆虫**だけが生き残ります。
つまり、**進化が起きている**のです。
そしてこの現象、農家の方々にとっては切実な問題。
「農薬が効かない虫」が増えると、被害が拡大してしまいます。
🌾あえて“農薬を使わない畑”を残す理由
実は対策として、農薬を使わない畑(リフュージ)をわざと残す農家もいます。
これは、感受性の昆虫(=農薬に弱い虫)と抵抗性の昆虫が交雑し、
“純粋な抵抗性”の虫が増えすぎないようにするため。
つまり、「進化をコントロールする戦略」なのです。
抵抗性を持つ虫は、実はその分どこかが弱くなる(飛ぶのが遅いなど)。
だから、農薬を使わない環境では感受性の虫が生き残りやすく、
そのバランスが保たれるというわけですね。
🌍ダーウィンが教えてくれること
進化は“遠い過去の話”ではなく、
今この瞬間も、畑の中や私たちの身の回りで起きている。
「絶滅」と「進化」は表裏一体。
あるものが滅びることで、別のものが生き残り、世界が変わっていく――。
まさにダーウィンの慧眼(けいがん)が現代に生きています。
🍀おわりに
畑の中の小さな昆虫たちも、実は進化の主役。
彼らの生存戦略を知ることで、私たち人間の知恵や工夫のあり方も見えてくるのかもしれません。
自然と科学、そして人間の営みが交差するこのテーマ――。
読んだふりどころか、実際に『種の起源』を読みたくなってきますね📚✨
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