こんにちは。環境ニュースを追っていると、心が痛くなる話題が多いですよね。
そんな中、読売新聞の衛星データ分析で明らかになったのが、「地球の肺」とも呼ばれるアマゾンの火災の実態です。
🔥 9月に集中する“火の季節”
アマゾンでは毎年、乾期の終盤である9月頃に火災が急増しています。
NASAの衛星データによると、9月の一日平均の熱源検知数はなんと 1,048件。
雨の多い4月(11件)と比べると、約100倍にも跳ね上がるのです。
この火の多くは自然発火ではなく、人の手によるもの。
乾期の終わり、伐採した木が十分に乾ききった頃を狙って火を放ち、農地や牧場に変える——そんな違法行為が今も続いています。
🌳 見えないところで進む「森の消失」
アマゾンは南米9カ国・地域に広がり、そのうち6割はブラジルにあります。
ブラジルだけでも、この30年間で約40万平方キロ(日本の国土のほぼ全体に匹敵)が消えてしまったといいます。
衛星による監視も進んでいますが、雨期には雲が多く、地上の様子を把握しにくいのが現状。
最近では、日本の衛星技術もブラジル政府の監視強化に活用されているそうです。
——なんだか少し誇らしいですね 🇯🇵
## 🌎 森が泣くと、地球が泣く
森林総合研究所の専門家は「伐採した木を9月まで乾燥させて燃やしている」と指摘しています。
それでも、大豆の取引制限など企業の自主規制によって、違法伐採が少しずつ減ってきたのは希望の光です。
とはいえ、今のペースでも、今世紀中にアマゾンの森林が“回復不能”になる可能性があるという試算も。
二酸化炭素の吸収源が減れば、地球温暖化はさらに進み、私たちの暮らしにも跳ね返ってきます。
「アマゾンの炎は、遠い国の出来事ではない」——この言葉が胸に響きます。
💬 最後にひと言
火を放つ人の手が、地球の未来も燃やしてしまう。
でも、守る手も確かに存在しています。
私たち一人ひとりが環境に優しい選択をすることで、「地球の肺」を守る小さな風を起こせるはずです。
0コメント