こんにちは。冬が近づくと「ノロの季節だね……」なんて声を聞きませんか?
実はこれ、ただのイメージじゃなくて、ちゃんと科学的な理由があるんです。
ノロウイルスは冬に急増し、毎年12〜3月がピーク。
食中毒の原因としても患者数・件数ともにトップクラス。
なぜそんなに増えるのか、今回はブログ風にやさしくまとめてみました。
❄️ ノロが“冬に強くなる”理由
ウイルスの多くは、体温より低い温度で活発になる性質があります。
寒くなると湿度も下がり、ウイルスが壊れにくくなって長生きしやすい――これが冬に感染が増える大きな要因です。
特にポイントは 絶対湿度。
空気が冷えると空気中の水分量(絶対湿度)が下がり、ノロが生存しやすくなります。
だから加湿器を使うときは、
「温度+湿度」を同時に上げる
のが大切なんです。
🤢 ノロは“食べ物だけ”じゃない…?実はヒトヒト感染が強力
「ノロ=生ガキ」というイメージが強いですが、実は感染の拡大には ヒトヒト感染 が大きく関わります。
* 吐瀉物・便に触れる
* 乾燥した吐瀉物が粉末状になって空気中に漂う
* ドアノブなどの接触感染
こういったルートからも簡単に広がります。
しかもノロは極めて少数でも感染するという、ウイルス界でもかなりの強者。
潜伏期は24〜48時間程度。
発熱、嘔吐、下痢……と、まさに“冬の胃腸炎の代表格”です。
🧴 消毒は「次亜塩素酸ナトリウム」が基本
家庭での対策として有効なのは、
* 0.02〜0.1%の次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤を希釈)
* 汚れた部分をしっかり拭き取り、消毒
* マスク・手袋で二次感染を防止
特に吐瀉物の処理は慎重に。
乾燥するとウイルスが舞い上がりやすくなるため、拭き取りは素早く行うのが鉄則です。
📌 最近のニュースを見ると…
* 保育所で園児36人が集団感染
* 遺伝子を改変したノロウイルスのワクチン研究が進展
* 修学旅行後に中学生2人がノロと診断
冬になると、こうしたニュースが一気に増えます。
まさに“ノロの季節”が到来した証拠ですね。
🎬 終わりに──冬の敵は北風だけじゃない
寒くなると外に出るのがイヤになりますが……
家の中で油断しているところへ、静かに忍び寄るのがノロウイルス。
まるで、
「暖房でぬくぬくしてるところ失礼しま〜す」
と言わんばかりに侵入してくる冬の厄介者です。
でも、湿度と温度、そして正しい消毒。
これだけ意識すれば、冬の“お腹の大ピンチ”から家族を守ることができます。
みなさんも暖かく、そして元気に冬を過ごしましょう。
0コメント