スーツケースから聞こえた「カリカリカリ」の正体

 先日、新聞を読んでいて思わず二度見した記事がありました。 

舞台は奄美大島。冬の観光シーズン、ホテルのフロントに預けられたスーツケースから

「ガサ…カリカリカリ……」

いや、ホラーか。 音の正体は、まさかのオカヤドカリ大量5200匹

しかも国の天然記念物。 しかも中国人グループによる密猟。 

 支配人さんが違和感を覚えたのも無理はありません。 夜しか外出しない、延泊を繰り返す、部屋にはヤドカリが徘徊…… もう完全にフラグ立ちまくりです。

 結果、スーツケース3個+茂みのケース3個。

 中身は洗濯ネットに詰め込まれたヤドカリ、総重量160キロ。

 想像しただけで腰が抜けそうです。 

 彼らの供述はあっさりしたもので、

 * 「販売目的だった」

 * 「ネットで売ったこともある」

 * 「日本の法律に違反するのは分かっていた」 ……悪びれた様子は、あまり感じられません。

 “島の宝”が、海外で高級ペットに

オカヤドカリは中国や台湾で観賞用として人気が高く、 中でも「ムラサキオカヤドカリ」は**1匹2万円**になることもあるそうです。

 5200匹 × 2万円。 

はい、計算するのが怖い金額ですね。 

 しかも、日本の個体は大きくて見つけやすい。 密猟者から見れば「コスパ最強の狩り場」になってしまっている現実。 

 罰金は30万円。 

一方で、保管中に約700匹が死にました。

 このバランス、どう考えてもおかしい。 

ヤドカリだけじゃない。「生きた化石」まで標的に 

 さらに沖縄では、リュウキュウヤマガメまで密猟の対象に。 

世界で沖縄にしかいない、まさに“生きた化石”。 

 闇市場では1匹40〜50万円。 

しかも「ビスケット」と偽装して密輸出しようとしたというから、悪質さも一級品です。 

 研究者が言う通り、これはもう氷山の一角なのでしょう。 

で、結局なにが一番怖いのか 

 スーツケースからヤドカリが出てくるのは確かに怖い。 

でも一番ゾッとするのは、 

 > 日本の自然が > 

「盗んでも割に合う」と 

思われていること なのかもしれません。 

 島の人たちが守ってきた命が、 誰かの“副収入”や“投資対象”として消えていく。

……ちなみに、もしあなたがホテルで 「お預かりしたスーツケースから音がします」 と言われたら、まずこう思ってください。


 爆弾じゃなくてよかった。 

でも、ヤドカリならもっと困る。

そんな現実が、もうフィクションじゃない時代です。

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